抱っこの仕方で健康が変わる?正しい犬・猫の持ち方

愛犬や愛猫を抱っこすることは、スキンシップの大切な時間ですが、間違った抱っこの仕方を続けると、関節や背骨に負担をかけてしまうことがあります。特に小型犬やシニア犬・猫は、持ち方ひとつで体に大きな影響を与えてしまうことも。今回は、ペット整体の視点から「正しい抱っこの仕方」と「間違った抱っこのリスク」について解説します。


1. 間違った抱っこが引き起こす健康リスク

誤った抱き方が習慣になると、以下のような健康問題につながることがあります。

❌ 間違った抱っこの例

  • 前足だけを持ち上げる
     → 肩や肘に負担がかかり、脱臼のリスクが高まる。
  • お腹を下から持ち上げる(猫によく見られる)
     → 背骨が無理に反り、腰に負担がかかる。
  • 脇を持って吊るすように抱く
     → 脇や背骨に強いストレスがかかり、腰痛や神経圧迫の原因に。
  • 片手で支えずに胴体だけ持つ
     → 四肢や背骨が不安定になり、関節に負担がかかる。

2. 正しい抱っこの仕方(犬編)

犬を抱くときは、体全体をしっかり支えることが重要です。

✅ 正しい抱っこの手順

  1. 前足の下に手を入れる
     → 脇の下に負担をかけないよう、しっかり支える。
  2. もう一方の手でお尻を支える
     → 背骨や腰への負担を軽減。
  3. 体を安定させて密着させる
     → 怖がる犬はしっかり体を支えることで安心感を持たせる。

犬種による注意点

  • 小型犬(チワワ・トイプードル・ダックスフンドなど)
     → 背骨が弱いため、胴体を水平に保つように抱く。
  • 中型・大型犬(柴犬・ゴールデンレトリバーなど)
     → 無理に持ち上げず、体を支えて抱くか、足をつけたままサポートする。

3. 正しい抱っこの仕方(猫編)

猫は犬よりも抱っこを嫌がることが多いですが、正しく抱けば安心してくれます。

✅ 正しい抱っこの手順

  1. 片手で胸の下を支える
     → 前足の下に優しく手を入れ、安定させる。
  2. もう片方の手でお尻を支える
     → 後ろ足を浮かせず、腰を安定させる。
  3. 胸を自分に密着させる
     → 体がぐらつかないようにすることで、猫がリラックスしやすくなる。

猫が抱っこを嫌がる場合のコツ

  • しっかり支えながら優しく持ち上げる。
  • 高い位置で持たない(猫は地面が遠いと不安になる)。
  • 短時間で終わらせ、嫌がる場合は無理に抱っこしない。

4. 抱っこの際の注意点

  • すぐに手を離さない
     → 急に離すと、関節に負担がかかる。
  • 高い位置から降ろさない
     → ジャンプさせると関節を痛める原因に。
  • 長時間の抱っこは避ける
     → 特にシニア犬・猫は関節に負担がかかるため注意。

5. ペット整体の視点からみる「抱っこと健康」

  • 正しい抱っこで骨格の歪みを防ぐ
     → 日常的に正しい抱っこをすることで、背骨や関節の負担を軽減。
  • 整体施術で関節や筋肉をサポート
     → すでに抱っこの影響で歪みがある場合は、ペット整体で調整が可能。
  • シニア期に向けたケア
     → 年齢とともに関節が弱くなるため、負担を最小限にする抱っこが重要。

まとめ

抱っこの仕方ひとつで、ペットの健康に大きな影響を与えることがわかります。特に、犬や猫の体の構造に合った抱き方をすることで、関節や背骨の負担を減らし、より快適な生活を送らせてあげることができます。

「今までの抱っこ、間違っていたかも?」と思った方は、今日から正しい抱っこを実践してみてください。そして、すでに関節に違和感がある場合は、ペット整体を取り入れてみるのもおすすめです。あなたの愛犬・愛猫が健康で快適に過ごせるよう、毎日のちょっとしたケアを大切にしましょう!